待ってるだけじゃ「時代」はこない?

気ままに生きる僕たち猫と違って、人間って先のことを考えて心配したり、不安になったりするみたいだね。あるとき松岡教授宛に、広告代理店で働く教え子・A君からメールがきたんだ。「先生、これからの未来ってどうなると思いますか?」って。A君はマーケティングの仕事のことで悩んでいたらしいよ。

「う~ん…“未来がどうなるか”じゃなくて、“どんな未来を創るか”を大切に考えてみたらどうかなぁ?」、教授はそんなふうに答えたみたい。データを分析して、先を予測するのもある程度必要だけど、大切なのは、どんな未来にしたいかという未来観を持つこと。そして、そのために今自分が何をなすべきか。そんな気持ちでやっていったら面白いのかもしれないねって。「カッコつけて言うとね、時代を待つんじゃなくて、時代を呼ぶんだ!」って、照れ笑いして言ってたよ。そっか~、僕の憧れのあの仔猫ちゃんも、待ってても来てくれないなぁ。今から彼女のとこに出かけてこようっと。

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スペイン、バレンシアの朝日。
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困ったら、それを活かせる場を探す

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ミュンヘン、マリアン広場あたり。

困ったことに遭遇したとき、猫ならば、ひょいっと飛び越えて向こう側に行けるけど。人間はどうしたらいい?

松岡教授風・困ったときの切り抜け方。それは、自分に困ったことがあったとき、逆に「それを活かせる場(環境)」を探すこと、発想すること!なんだって。

マイナスイメージを、ちょっとした工夫でプラスイメージに変えるっていうのかな。その困った状況をうまく使うように考えてみるっていうのかな。デザイン科学的に言うと、「機能は場による。だから、適切な場を与えると、どんな対象も機能的になりうる」んだって。だから、困難にあっても、そのたびにそんな状況を逆に活かす場を探す…それを続けていくと、けっこう、6~7割くらいは改善できる…かもしれないし、どうしても場が見つからない残りの3~4割も、探しているうちにだんだん気にならなくなることも多いんだって。人間も軽々と、困ったことの向こう側に跳べるといいよね。

人は、恥をかきかき生きるもの

僕はプライドが高いほうだからかな? 恥ずかしいと思うこと、よくあるよ。猫だしね。人間もそうらしいね。そして、よく悩むらしい。だから、松岡教授が言うんだ。「人間は皆、恥をかきかき生きるもの」、そう気がつくとラクになるよって。

教授は10代のころ、「いなくなってしまいたい」と思うことがよくあったそうだよ。「自分のしたことが恥ずかしい」、そう思って、くよくよ悩んだりしたんだって。でも、大人になって…40代になってからかな? あるときふと気がついたらしい。「人間は恥をかいて、それを積み重ねていくんだ。恥をかきかき生きていくものなんだ」って。そう気がついて、心からそう思ったら、スーッと気持ちがラクになったし、積極的にもなれたんだって。

みんなも、恥ずかしいことがあって、落ち込んだり、悩んでいるかもしれないね。でも、人間誰にだってそんなことがあるんだって。ちょっと一息ついて、気にしないで、ラクになれるといいな。

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ロンドン、ハイドパーク。

夏休みも終わり。そうだ、図書館に行こう!

猫社会も案外厳しいけど、人間社会も大変そうだね。

ついに夏休みが終わる。学校にはどうしても行けない。でも、お家にもいられない。そんな人、結構いるらしいね。だったら、とりあえず図書館に行ってみて、やり過ごしてみるのもいいんじゃないかな? 松岡教授がそう独り言のように言ってたよ。

教授も図書館には、ずいぶん助けられたらしいよ。引きこもりがちだった小学生のころ、よく図書館で過ごしたんだって。そのとき、いろいろな本に出会い、影響され、考えたらしい。それが今でも生きるうえでの土台になってるみたいだね。

大学生のころもずいぶん悩んでたらしいよ。生きる意味、虚無感、哲学…。青春時代によくある悩みなのかな? そんなとき、図書館で偶然に魯迅の言葉に出会った。この言葉、涙で噛みしめたんだって。確か、以前にこのブログで話したよね。

図書館は、知識の森。いろんな出会いやきっかけがあるよ。今はエアコンが効いてて、涼しいしね!(^^)! どうでしょう。少し悩んでいる人は、図書館に行ってみてはいかがでしょうか?

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イギリス、湖水地方、ジョン・ラスキン邸の庭。

今の日本、生きてるだけでラッキー!

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数十万年前に最初の噴火が始まったと言われている、霊峰・富士山。

「戦争のない今の日本に生まれて、ホントにラッキー」。8月15日、終戦記念日に、松岡教授はしみじみ言ってたよ。これって、ものすごい確率でラッキーなんだって!

まず、人類史上から見ても、ラッキー。日本で争いのない平和な時代ってここ70年くらいのことらしい。それまでは、ずっと何らかの争いをしてたんだって。仮に地球に人類が誕生したのを約700万年前とすると、そのとてつもなく長~い歴史の中で、僕たちがこの「平和な時代」に生きている確率は、70年/700万年、だいたい10万分の1、数字で言うと0.00001ぐらいらしいよ。

次に、日本に生まれる確率を見ても、ラッキー。仮に、世界を76億人の人口、そのうち日本の人口を1億2000万人とすると、僕たちが今の日本に生まれてこれた確率は1億2000万人/76億人、だいたい0.016なんだって。

つまり、「今の時代」の「平和な日本」に生まれてこれた確率って、0.00001×0.016≒0.0000016という……これはもう、奇跡に近いんじゃないかって! だから、僕たちは運がいい、生きているだけでラッキーなんじゃないかな?って、ニコニコ話していたよ。そう聞くと、もしいろいろなことがあったときでも「あ~あ、困ったな~。でも今ここに生きてるだけでラッキーなんだ」って思えてくるし、「もっと、命と平和を大切にしなきゃいけないんじゃないかな」って思えてくるよね!(^^)!

ちょっと足りない、が丁度いい

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グリコのおまけ。大阪府、江崎記念館にて。

ちょっと足りない、ぐらいが丁度いい。デザインを考えるとき、松岡教授はよくそう意識するんだって。完全なものではなくて、あえてちょっと欠けている部分を残しておく。そうすると、味が出たり、飽きなかったり、ときにはユーザーが自分の好きなように仕上げたり。例えるなら、満月ではなくて、ほんのちょっぴり欠けている月。不完全の美っていうのかな。いっぱい足りないのは困るけど、ほんのちょっとの余白のようなものが、デザインも、生活も、人生もむしろ素敵にするのかな?

満員電車

人間は毎朝、大変だね。松岡教授も、満員電車は苦手らしい。でも、そんなとき、身動きできずに他人と密着してすごすとき、教授はよくこんな想像をするんだって。

「僕はもう、死んでいる。でも、なぜか今生まれ返って、もう一度この世に戻ってきている。たった一週間だけ許された命だけど…」。

…そんなことを想像すると、目に映るすべてのことが新鮮に思えて。電車の中で僕にもたれかかってくるオジサンも、窮屈な中で無理やりゲームする若者も、みんなみんな愛おしくなってきて。「ああ、この一週間、大切にして頑張ろう」って自然に思えるんだって。教授の想像って、不思議だね。

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南京錠がびっしりとかけられた、ケルンのホーエンツォレルン橋。