就活、その先へ

就活を終え、就職を控えたキミは今、どんな気持ちなのかな?  選んだ仕事は、ホントにやりがいがあるのかな?な~んて、ほのかな不安もあるかもしれないね。

松岡教授も、新人のころは戸惑いもあったと学生さんに話していたよ。でも仕事って、ある程度やり続けたら楽しくなって、「自分が好きなこと」になってきたんだって! そして、その仕事が「世のため人のため」になっていることに気づいたら、ホントの「やりがい」になったんだって。だから、「やりがい」って「自分が好きなこと」に「人のためになること」が合わさるところにあるのかもしれないね。まずは、一生懸命続けてみることなのかな?

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岐阜県、長良川の鵜飼。
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ああ、失敗!~その1

むか~しむかし、松岡教授が自動車会社の会社員時代に「やっちまった」大失敗のお話。

会社の車で出張に出かけた教授。張り切って自分でガソリンを入れ走り出したところ、しばらく進んだ後、急に車が道の真ん中で止まってしまったんだ! 故障かと思って焦って調べてみたら、乗っていた車はなんとディーゼル車。軽油を入れなきゃいけないのに、ガソリンを入れてしまったんだ!! あわや大惨事!!

しかも、そこは人気もまばらな田舎道。やっと通りかかったトラックを呼び止めて、ロープで引っ張ってもらったんだって(親切な人に感謝…)。

そんなこんなでやっとの思いで会社に戻って来た教授。車は、会社の実験部の方々が洗浄してくれたんだ。自動車会社に勤めているにも関わらず、こんな初歩的ミスをしでかして。ほうぼうにひどい迷惑をかけちゃって、穴があったら入りたいとは正にこのこと。ショボンとしていたら、向こうからニコニコしながら後輩がやってきて、「松岡先輩もこんな失敗しちゃうんですね」って喜んでるんだ。後輩が喜んでくれて、ちょっと親しくなれた気もして、ほんのり嬉しい気持ちにもなった松岡教授なのでした。

ルクセンブルグの空
ルクセンブルグの空。

価値観にはイナーシャがある

イナーシャとは慣性、つまり止まっているものは止まり続けよう、動いているものは動き続けようとする物理的な特性のこと。物理学の用語だけど、これって人間の性質にも当てはまるんじゃないかな、って松岡教授は言うんだ。組織や人間は急には変われない、一度身についた思想や行動様式からは、なかなか抜け出せない。そういう経験、みんなにもあるんじゃない?

現代社会では、とかく「変化」=「進化」、と見なす傾向があるけれど。現在の状態を持続しようとする性質も、そう悪いもんじゃないって教授は言ってたよ。慣性がある、つまりルールがしっかりしていると、組織は安定するし、信頼性も増す。それにコロコロと考えが変わっている人がいたら、そんな人間は信用できないもんね。人の価値観なんてそんなに簡単に変えることはできないし、何度言っても変わらない人もいる。でも、それでいい。それが、いい。ブレないことって、ちょっといい感じだよね。

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韓国、明洞の雑踏。

「足るを知る」ってこと

巨大交通システムやコンピュータネットワーク、原子力やAIなど、人間の生活はどんどん便利に発展してきたよね。でも、と松岡教授は言うんだ。人間、今こそ「足るを知る」ことも大事なんじゃないかなって。

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クロアチアのホテルからアドリア海を臨む。

欲望は創造を生む。でも、創造は不安も生むんだ。物があふれ、満ち足りた時代だからこそ、「足るを知る」謙虚な心が大事なのかもしれないね。モノをデザインするときも同じ。「もっと」「まだ足りない」と際限なく追求するのではなくて、欲望と安心の狭間で考えることを、大切にしなきゃいけないよね。今より多く今より高く、と欲するばかりではなく、今の幸せをもう一度見つめ直し、それに感謝する心を大事に思うこと。それが、創造にもいい栄養素になるんじゃないかって、教授は言ってたよ。