Swing♪ Swing♪  JAZZ!

「カッコいい!」

日々忙殺されてると、いつしかこの言葉を忘れてしまっている気がする、って松岡教授はいうんだ。でも、jazzを聴きに行くと思い出すことができる。いや、むしろ「カッコいい!」を思い出すために、ライブハウスに行くのかもしれないなって言ってたよ。もう10年前だったか、トロンボーンの名奏者の方と話したとき、会話のなかで相手が何度も「カッコいい」を口にしていて、教授はハッとしたんだ。20代、30代にモノづくりだけに没頭してきて、すっかりその言葉を忘れていたような気がして。

思い返せば20歳のころ、jazzに救われたこともあったなぁ。そして、今もそうかもしれないな、って教授はしみじみ話していたよ。いつも、jazzは「惑い」からそっと目を覚ませてくれてるんだって。秋の夜長、みんなもjazzを聞いてみるのもいいんじゃないかな。

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上海のOld Jazz Band.
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Whatを考える。そして、そのためにWhyをみつめる~デザイン塾こぼれ話

昼寝ばかりしている僕たち猫には、とても真似できないけど。日本人の勤勉なところってすごいなぁ。モノをつくるときも、いかに早くつくるか、安く、大量につくれるか…つまり、「how/どうやって」つくるかっていう観点から、社会全体で製造技術の開発に取り組んできたみたいだね。

でも、効率とか利益ばかりを追求していくと、モノづくりに限界が見えてくる。製造技術の開発だけでは、複雑に変化していくこれからの社会に対応していくのは、難しいんじゃないかなぁ。なにか新しいやり方、新しい視点が必要なんじゃないかって、松岡教授は考えるんだ。

そこで、これからのモノづくりには「what/何を」つくるかっていうことから考えてみることが問われているんじゃないか。そして、そのために、「why/なぜ」をみつめることが大事なんじゃないかなって松岡教授は言ってたよ。どうしてそのモノをつくりたいのか、どんな「場」で使いたいのか、そして、そのモノを使うためにどんな新しい「場」をつくりたいのか?…自分の発想や希望、想いの原点に立ち返ってみたら、モノづくりの景色が変わるのかもしれないね。

IMG_1633ラスキンの道具
19世紀イギリスの評論家・ラスキンが使った道具たち。

道具を感じさせる? 感じさせない?~デザイン塾こぼれ話

僕たちの身の回りには、たくさんのモノがある。どんなデザインがいいんだろう。使いやすさ、見た目の美しさ、手ざわり、耐久性…。松岡教授はデザインを考えるとき、いろんな要素を考えるんだって。

ペンひとつにしてもいろいろあるよね。パッと目を引く、インパクトのあるデザイン。華やかな色づかいとか、ポップで個性的とか。そういう「道具を感じさせる」道具っていうのって、カッコいいし、オシャレだよね。

その一方で、ユーザーが意識しないで、使える道具。存在を主張しないで、さりげなく日常に溶け込んでくれるモノ。シンプルで趣味がいい。そういう「道具を感じさせない」道具もまた、素敵だなぁと思う。

ハレとケっていうのかな。道具だけじゃなくて、洋服やインテリア、いろいろなものにもいえるね。その両方の良さを伝えていけたらいいなと教授は思ってるんだ。自分の趣味にこだわらずに、いろんな方向から、考えてみるといいかもしれないね。

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徳島の人形浄瑠璃。

「笑う門には福きたる」は本当だった!

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アーモンドの花、モロッコ。

気ままに生きてる僕たち猫から見ると、人間社会って大変そう。かなりストレスがあるのかな、下向いて歩いてる人、多いもん。あるとき松岡教授は、仕事がうまくいかないことが重なって、それがドンドン悪い方向に向かって、これはもう無理かな~ってなったとき、ふと思ったんだって。「笑う門には福きたる」って昔から言うけど、あれホントかな?って。それで、実験してみたんだ。特におもしろいこともなかったけど、試しに、とにかく、しばらく、ニコニコ微笑み続けてみたんだって。

そしたら、なんと、少しずつ風向きが変わってきた! じわ~っと福が寄ってきた気がした。仕事もじんわり、うまくいきはじめたんだって。ちょっと顔の表情を和らげると、自分自身も、周りの人たちの接し方も少しずつ変わっていき、いろんなことがうまくいき始めることもあるかもしれないね! 同じ生きていくなら、苦虫をかみつぶしたような顔してるより、笑顔でいたほうがいいのかなぁ~?

待ってるだけじゃ「時代」はこない?

気ままに生きる僕たち猫と違って、人間って先のことを考えて心配したり、不安になったりするみたいだね。あるとき松岡教授宛に、広告代理店で働く教え子・A君からメールがきたんだ。「先生、これからの未来ってどうなると思いますか?」って。A君はマーケティングの仕事のことで悩んでいたらしいよ。

「う~ん…“未来がどうなるか”じゃなくて、“どんな未来を創るか”を大切に考えてみたらどうかなぁ?」、教授はそんなふうに答えたみたい。データを分析して、先を予測するのもある程度必要だけど、大切なのは、どんな未来にしたいかという未来観を持つこと。そして、そのために今自分が何をなすべきか。そんな気持ちでやっていったら面白いのかもしれないねって。「カッコつけて言うとね、時代を待つんじゃなくて、時代を呼ぶんだ!」って、照れ笑いして言ってたよ。そっか~、僕の憧れのあの仔猫ちゃんも、待ってても来てくれないなぁ。今から彼女のとこに出かけてこようっと。

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スペイン、バレンシアの朝日。

困ったら、それを活かせる場を探す

IMG_1839ミュンヘン,マリアン広場あたり
ミュンヘン、マリアン広場あたり。

困ったことに遭遇したとき、猫ならば、ひょいっと飛び越えて向こう側に行けるけど。人間はどうしたらいい?

松岡教授風・困ったときの切り抜け方。それは、自分に困ったことがあったとき、逆に「それを活かせる場(環境)」を探すこと、発想すること!なんだって。

マイナスイメージを、ちょっとした工夫でプラスイメージに変えるっていうのかな。その困った状況をうまく使うように考えてみるっていうのかな。デザイン科学的に言うと、「機能は場による。だから、適切な場を与えると、どんな対象も機能的になりうる」んだって。だから、困難にあっても、そのたびにそんな状況を逆に活かす場を探す…それを続けていくと、けっこう、6~7割くらいは改善できる…かもしれないし、どうしても場が見つからない残りの3~4割も、探しているうちにだんだん気にならなくなることも多いんだって。人間も軽々と、困ったことの向こう側に跳べるといいよね。

人は、恥をかきかき生きるもの

僕はプライドが高いほうだからかな? 恥ずかしいと思うこと、よくあるよ。猫だしね。人間もそうらしいね。そして、よく悩むらしい。だから、松岡教授が言うんだ。「人間は皆、恥をかきかき生きるもの」、そう気がつくとラクになるよって。

教授は10代のころ、「いなくなってしまいたい」と思うことがよくあったそうだよ。「自分のしたことが恥ずかしい」、そう思って、くよくよ悩んだりしたんだって。でも、大人になって…40代になってからかな? あるときふと気がついたらしい。「人間は恥をかいて、それを積み重ねていくんだ。恥をかきかき生きていくものなんだ」って。そう気がついて、心からそう思ったら、スーッと気持ちがラクになったし、積極的にもなれたんだって。

みんなも、恥ずかしいことがあって、落ち込んだり、悩んでいるかもしれないね。でも、人間誰にだってそんなことがあるんだって。ちょっと一息ついて、気にしないで、ラクになれるといいな。

IMG_1752ロンドン、ハイドパーク
ロンドン、ハイドパーク。